952人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
高校に入学して、電車通学をするようになってからずっと片思いし続けていた人からの告白で、私にとってはニュートンの法則をひっくりかえすくらいに…、それくらいに信じられない出来事だった。
「返事… できれば明日にでももらえると、嬉しいな」
返事を明日まで引き延ばす必要などない。
自分も今までの思いの丈を先輩に告げるんだ…!
「桜木…先輩」
だって、彼だけに告白させるのはフェアじゃないもの。
「私にも告白させて下さい。 私も…」
「え?」
“私達は両想いだった”という感動に似た何かにつき動かされ、
「私、先輩が好きです」
私の口からは告白の言葉が勝手に滑り落ちていた。
最初のコメントを投稿しよう!