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こうさせたのは、自分のくせに……。
「遊ばないでください……」
包まれた体の温もりに少し安心して、力がゆっくり抜けていく。
「――やだ」
ふっと息がかかった耳元に、優しい口づけの音がした。
やだって言われても……。
耳元に触れる熱に、だんだん体が熱くなる。
「も……オオカミさん……」
首筋に這う熱。
「ん? また顔赤いよ?」
甘い気持ちにさせて、意地悪なことを言う。
恥かしさで、見ないでほしいと思いながらオオカミさんの首にしがみつく。
クスッと笑ったオオカミさんに惹きつけられる。
離れたくない――。
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