第13話

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こうさせたのは、自分のくせに……。 「遊ばないでください……」 包まれた体の温もりに少し安心して、力がゆっくり抜けていく。 「――やだ」 ふっと息がかかった耳元に、優しい口づけの音がした。 やだって言われても……。 耳元に触れる熱に、だんだん体が熱くなる。 「も……オオカミさん……」 首筋に這う熱。 「ん? また顔赤いよ?」 甘い気持ちにさせて、意地悪なことを言う。 恥かしさで、見ないでほしいと思いながらオオカミさんの首にしがみつく。 クスッと笑ったオオカミさんに惹きつけられる。 離れたくない――。
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