第1章

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普段は『ちゅうがく』っていうとこに 優ちゃん雅ちゃんは行ってるの 僕はその間おるすばん! えらいでしょー 帰ってきたら思いっ切り遊んで貰えるし どんなとこなんだろね。 楽しいのかなあ?それともたいへんなのかな きょう、優ちゃんが僕に、 お母さんが作ったごはんをくれた! 「ちょ優、ダメだって」 「いーの!ちょっとならバレんよ」 そぉっと手の平にお肉をのせて 僕の目の前に! うわわ!え!いいの?! それじゃっ えんりょなく・・ 「あ マテ!」 『・・・・・』ドケチ。 でも条件反射でフセをする ・・まだ? 「よっし!」 やたーーー!ふぅい! 僕は美味しすぎてすぐペロリと食べた 僕のごはんも美味しいけど、 これすっごく美味しいネ! 雅ちゃんは優ちゃんをジロッと見てる うー いいじゃんー美味しかったんだからー とっても美味しかった・・・ また食べたいな~ 秋に近づくにつれてお母さんがよく 『かれんだー』を気にする。 今日はお父さんはいないの 「ねー お母さんーりょうたが本当に私達の  家の子になるのってあと何分?」 なんのことだね。 「ええと、ああもうそろそろね」 ???だから僕この家の子だよ? 時計の針が上をさしたころにみんなとっても 嬉しそうだった。 僕はよくわかんないけど嬉しそうならいいや 「あの子はね、前の飼い主さんのところを  逃げたのか、捨てられたかされたのよ」 「お母さんのとこにつれられなかったら今頃」 「保健所で死んでたのよ」 この話は僕は知らなかったの だって寝てたんだもん。 でも最近みんな僕ににんげんのごはんくれるから すっごーく嬉しい! 優ちゃんがくれたのがきっかけで、 お父さんお母さん雅ちゃんもくれるの! でもお母さんは「あんまあげんさんなよー」 っていうけど。 くれるじゃん。でもおいしー 満腹になっても食べたりないかんじがするの だから一番くれる優ちゃんのところね、 行くともらえるの。 今日は焼いたお魚をちょっととなぜか ぶろっこりーをもらいました。 おいしーよー  「はぐはぐはぐ」 僕は今日もしあわせです でもねー昨日は怒られちゃった ちょっとニオイを付けようと思ったんだけど 「ああーー!こいつケツ歩きしよる!」 え!?ケツ歩き?! そのあとはお父さんに絞られました・・・ ぬうう
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