第1章

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あれから数ヶ月経って 今はもう夏です ぼくはみんながお仕事や学校に行ってる間 ひまでしょうがない あくび、しっぽ舐めて、お水、ごはん。 それとお昼寝。その繰り返し 雅ちゃんや優ちゃんが帰ると うれしい。とくに優ちゃんは おべんとうの残りをぼくにくれるんだ たまごやきっていって美味しいんだよ 今日はしゃんぷーしてもらいました お店で、だけど ぼくのおしりにノミがいたんだって! めーわくな話だよ! でもお姉さんに綺麗にしてもらったんだよ みんなが「かわいい」とか 「いいこ」とか「おとなしい」って ぼくは普通にしてるんだけどね 優ちゃんがぼくに甘いんだ だから僕もすこーし優ちゃんを下に見てる お肉が出るごはんの日には 優ちゃんに飛び付いちゃうんだー だって美味しいんだもん でもね、最近ぼくふきげん! わかんないけど苛々するの みんな優しいし心配してくれるけど、 ぼくわかんない。 多分じぶんでもわかってないかんじ だからかなのかな? ずっとテレビの裏にかくれてる 「りょうたー」 僕呼ばれてるの? でもなんか行きたくないよー どうせぐりぐりするもん したごころあるんでしょー アイロン台の下にもかくれるよ! あー 優ちゃんのばかー出したー ぼくね、いまものすごく疲れた しゃんぷーで暴れちゃったし、 お薬で匂いがつらいし。 「りょうたーこれ食べー」 優ちゃんがぼくにまあるいおかしをくれた もっとマシなモンくれ って言いたい。 お肉お肉お肉。肉肉肉肉。
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