第3章

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そして、翌日以降からピタリと北条の私に対する嫌がらせの類いは止まった。 ところが…。 「…え?学校に来てない?」 「北条の居たクラスの連中に話しを聞いたら、ここ何日か欠席してるそうなんッスよ。よっぽど前の事で落ち込んでンじゃないッスかね?」 イチゴ牛乳パック片手に話す俊哉に、私は少し心配して「大丈夫かな…?」と呟いた。 「ナニ言ってンすか?アイツは詩帆ちゃんやチームの連中をボコった犯人ッスよ?」 「そりゃあ…そうだけど…」 私が俊哉にそう言うと、彼は携帯をポケットから取り出して画面を私に見せる。 そこには、何処かの住所が入力されていた。 「これって…?」 「チームCB、昔から情報収集は市役所級ですよ?北条の家の住所です」 ニッと口角を上げて笑う俊哉に、私は「ありがとう俊哉クン!」と言った。 「んじゃ、放課後行きますか?」 「えぇ!」 .
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