第3章

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突然家に招かれた私と俊哉は、男から「此処で待ってろ」と言われて応接間らしき部屋に通された。 畳20畳はあろう広い部屋に加え、部屋の隅には掛け軸、その前には日本甲冑。 そして、本物か偽物か考えたくもない日本刀が横に掛けられていた。 「ど、どうしよう…」 「ヤバいッスよ。俺なんか彼女とタイマンしようとしたンスよ?…まさか、コンクリ詰めされて海に…」 一気に血の気が引いてしまう私と俊哉に、先程の男が湯呑みを二つ持って来る。 「茶でも飲んでろ。白百合お嬢様を呼んで来るからよ?」 襖を閉めて立ち去る男に、私と俊哉はお茶に手が出なかった。 あんな強面の人を目の当たりにして、お茶など飲む気になれないからだ。 .
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