第4章

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夏休み初日…。 今までの私の夏休みの思い出と言えば、夏休みの宿題が終われば、殆ど外出せずに引きこもりの状態だった。 …けど、今年はそうじゃない。 「ここの数式は、こうすると良いんですよ?」 「フムフム…流石だね?白百合ちゃんは」 「いえいえ。これでも学年別トップですので。あ、詩帆さんも解けない問題があったら、罵声をしつつ言ってください」 「ば、罵声はしないけど…」 私と俊哉、そして白百合の3人で夏休みの宿題を解いている。 けど…。 「あのねぇ~、此処は図書館でも無きゃ喫茶店でもなきゃファミレスでもないんだけどなぁ?」 そう…。 倒城のアパートで夏休みの宿題を解いているのだ。 「いやぁ…今日俺ン家は姉貴が今仕事明けで…」 「私も父が会社の人を自宅に招いてまして…」 「ここは憩いの場所!?ねぇ、此処は君らにとって憩いの場所!?」 .
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