第4章

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何故か私だけ買い出しに同行する事になり、駅前のスーパーに到着。 「何で、アタシだけ?」 「消去法だ。俊哉は買い物と関係ねぇモノを買おうとするから、頭良い北条に俊哉を見張らせるために残した。んで、冷やし中華と素麺の両方を食いたいと言った食いしん坊が残るっつー事だ」 「う…(冗談だってのに…)」 買い物カゴに目的の商品を入れる倒城の手際の良さから、一人暮らしが長いのを感じる。 「あ、コッチの方が安い」 「ナヌ?…あ、確かに安いな?これは買いだな」 買い物カゴに商品を入れ、携帯の電卓機能を駆使しては買い物をする倒城に、私は笑えた。 「何だよ?何笑ってんだ?」 「ごめんなさい。何だか、主夫みたいだからウケて…フフッ」 「ほっとけ!誰の昼飯だと思ってんだ?」 .
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