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学校見学会当日――
私は電車に乗り、絆愛高等学校へとやって来た。
重厚な門をくぐると、既に何人かがやって来ている。
どの人もこの人も、体が大きく保護者か関係者しか来ていないのかと疑うほどだ。
まあ、今は制服を着用しているおかげで、なんとか区別がついている。
寮を外から見学し、教室やその他の部分を含め校舎内を、体育館や武道場などからグラウンドの部活動の様子へと順番に見学した。
やはり、ほとんどの部が気持ちがいいくらい褌一丁のスタイルだ。
「ここまでで、何かご質問のあるかたは？」
「はい」
思わず手を挙げていた。
「“球操拳法部”はどこですか？」
「はい、こちらです。他の方々はどうなさいますか？これより８分０１秒の自由時間とします。寮棟以外の見学は自由です」
案内の人は『それではこちらへ…』と私を促し、慌てて後ろについていった。
武道場のわきを通り抜けると、昔の蔵のような建物に、大きめの窓がついている。
“ダンッ…ダンッ…”
「失礼します」
案内の人が正拳突きでノックをした。
「はい……なんだ？」
（あっ…ああ…）
中から顔を出したのは…
「先生、見学したいそうです」
間違いなく写真の方だった。
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