20人が本棚に入れています
本棚に追加
やっくんは、頭に手をやると
「こんな毛生え薬に負けるあたちのツルピカ頭じゃないでち。輝けあたちの、ツルピカ頭」
やっくんの神経が頭に集中する。
「なっ、往生際の悪い奴め」
ころねが、流星に合図をし毛生え薬を更に撃ち込もうとしたその時、やっくんの頭からパラパラと毛が抜け落ちた。
「まさか…」
カツラエルのメンバー全員が、パラパラ抜け落ちる髪の毛に絶句する。
長年、優秀な禿遺伝子を遺伝してきたやっくんの頭には、どんな強力な毛生え薬でも効果は無いのだ。
生えても、すぐに毛は抜け落ちる。
「優秀なあたちのツルピカ頭に毛を生やそうなど許さないでち」
やっくんが、朱華の腕をねじり上げる。
「やめろー」
その時、影から男が飛び出して朱華をやっくんから庇った。
最初のコメントを投稿しよう!