禿は、闇を照らす。

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やっくんは、頭に手をやると 「こんな毛生え薬に負けるあたちのツルピカ頭じゃないでち。輝けあたちの、ツルピカ頭」 やっくんの神経が頭に集中する。 「なっ、往生際の悪い奴め」 ころねが、流星に合図をし毛生え薬を更に撃ち込もうとしたその時、やっくんの頭からパラパラと毛が抜け落ちた。 「まさか…」 カツラエルのメンバー全員が、パラパラ抜け落ちる髪の毛に絶句する。 長年、優秀な禿遺伝子を遺伝してきたやっくんの頭には、どんな強力な毛生え薬でも効果は無いのだ。 生えても、すぐに毛は抜け落ちる。 「優秀なあたちのツルピカ頭に毛を生やそうなど許さないでち」 やっくんが、朱華の腕をねじり上げる。 「やめろー」 その時、影から男が飛び出して朱華をやっくんから庇った。
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