禿げない男は、ただの男。禿げてこそ漢。

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そんなやっくんだが、家に帰れば 「お帰りなさいー」 第一夫人の千冬が優しく出迎える。 その横には、第二夫人のマチルダ。 そして、その隣には第三夫人のかほが立っていた。 惑星ハゲールでは禿率が高い程、高給職で妻も沢山持てる。 総統のやっくんは、妻は何人でも大丈夫な超エリート。 やっくんをフル女など居ない、モテモテ人生を歩んで来た。 そんなやっくんは、朱華を妻にしようと密かに考えていた。 禿は男性力の証。 禿は子孫繁栄の象徴。 それ故、惑星ハゲールでは禿が優遇されていた。 「やっくん、今夜は誰と…」 千冬が手に鞭を持ち、やっくんを手招きする。 マチルダは、蝋燭を振りやっくんを見下ろす。 かほは、縄を持ち微笑む。 やっくんは、悩んで三人の手を取り部屋に入った。
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