禿は、闇を照らす。

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街にお忍びで現れたやっくん。 目的地は、喫茶店リオンヌ。 しかし、そこにはレジスタンスメンバーが全員で、やっくんを待ち構えていた。 「いらっしゃいませ」 やっくんが店内に入ると、朱華が明るく声を掛け席に案内する。 特別に用意された席。 リオンヌが手入れした見事な薔薇が咲く庭が眺めれる個室。 そこに、やっくんは案内された。 「御注文が決まりましたら、ボタンを押して下さい」 そう話し、立ち去ろうとする朱華の手を握りやっくんは引き止めた。 「あ、あのお客様?」 朱華の顔が少し強張る。 『まさか、計画がばれた』 レジスタンスメンバーに、緊張が走る。 「君、名前は?」 「あ、は…はねずです」 緊張しながら朱華が答えると、やっくんはポケットから何かを取り出した。 『ぱねたんが、やっくんに捕まった』 アイコンタクトで、ひよりが皆に伝える。
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