禿キュンパラダイス

禿は、闇を照らす。

朱華の手にやっくんは、ポケットから出したモノを乗せ

「あたちの、四番目の妻にならないでちか？」

と、バーコード禿のカツラを取りツルピカ頭になる。

ピカー。
その輝きが眩しくて朱華は目を逸らす。

「さあ、あたちの、愛を受け取るでち」

禿のやっくんが胸をキュンキュンさせながら朱華にプロポーズをする。

「あ、あの…」

反社会組織がばれたのでは無いと安心した朱華は、可愛らしく戸惑った演技でやっくんに応対し少し頬を赤らめた。

その隙に、物陰から隠れていたヒットマンの流星がやっくんを狙う。

プシュ。

流星が引き金を引く。

そして、それは見事にやっくんの頭に当たった。

やっくんの頭から、真っ赤な液体が流れ落ちる。

流星は、すかさず二発目の準備をし、やっくんに照準を合わせた。