背伸びして、君に触れる。

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「なに、高杉」 「ちょっとここじゃーー・・・ついてきて」 「ん?」 なんだろ。 ここじゃ話しにくい話ってなんだ? 連れてこられたのは、古い資料室。 若干埃っぽい。 キョロキョロと見回せば、世界地図が目にはいる あ、あれ私の背が届かなくて 歩が取ってくれたんだよね 思わず小さく笑いがこぼれる 至るところに、歩がいる。 「牧野?」 「うん?なに?」 「気付いてないっぽいから、率直に言う。 ーー・・・牧野が好きだ」 「ーー・・・え?」 「好き」 「・・・」 あ、れ? 告白自体は嬉しいのに 歩の時みたいに混乱しない なんで? 高杉だって、友達なのに なんで?
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