背伸びして、君に触れる。

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ぎゅっと力を込める 勇気を出すんだ 「ごめん、本当にごめんなさい」 「・・・告白の返事なら聞いたけど」 「ちがうのっ 私、高杉に告白されて、嬉しかった」 「・・・それ俺に関係「あるの!!」」 黙りと口をつぐむ歩いいことに、勝手に話しかける 「歩に関係あるの 高杉に告白されて、嬉しかったのに、怖くなかった 歩の時は、怖かったの 関係が変わるのが。 友達のままが良いって、そう思ってた」 あぁ、私は、正真正銘のバカだった 「歩に頭撫でてもらうの好きだった 下らない言い争いも楽しくて好き 泣きたいときそばにいてくれて、嬉しかった 私は、とっくのとうに歩がいないとダメだった」 歩を掴む手に力を込める 一回深呼吸をして 上にある瞳を見上げる 「私、歩が好き」 やっと分かった。 このモヤモヤの正体が
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