背伸びして、君に触れる。

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でも、前は雑用の時手伝ってくれた。 今は・・・気づかないふりされてる。 前は、私が泣きたくなったとき、そばにいてくれた。 何も言わなくても、気付いてくれた。 なのに、今はそばにいてくれない。 遊びにもいかない。 泣いてるとき、いつも頭撫でてくれてた。 なのに、今は 「歩は、私をひとりぼっちに、すんの」 隣の席なのに、遠い 嗚咽混じりの、たどたどしい言葉 それでもカンちゃんは根気強く聞いてくれる。 「愛は、歩にどうして欲しいの?」 「いつも通り、いっぱい喧嘩して そばに、いてほしい」 「なんで?」 「え?」 なんでって・・・なに? 「なんで歩にそばにいてほしいの?」 「だって、今までそうだったから、避けられるの嫌」 「他の男子でもそう言う風に思う?」
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