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二人とも明日も仕事だ、当然泊まりはない。お腹が空いた澁澤さんと持ち込みが出来る夜の10時までオープンをしているカフェへと足を運ぶ。涼のアパートで晩御飯をご馳走になった俺はホットコーヒーをオーダーする。
澁澤さんはコンビニで購入したツナとたまごのサンドイッチ、野菜サラダ、惣菜パンを持ち込み、俺と同じホットコーヒーをオーダーしていた。
道すがら話していた会話の続きをしようと、二人掛けのテーブル席へと腰を落ち着ける。
あの時、機嫌が悪くなったのは俺が寒さに耐えて待ち続けていたからだ。今夜も冷え込む夜なので、待ち合わせ場所をきちんと決めていなかった自分自身を責めてたらしい。それで気難しい顔をしたのか。
「全て、いい訳だけど。まだ反省会の途中で、折り返し連絡が出来なかったんだ。ラインを打つ暇もなかった」
「気にしないで下さい。会いたいと言ったのは俺の方です」
温かな店内でホッと息をつく。寒さで悴んだ指先に体温が戻る。マフラーを解くとカフェチェアーに引っかけた。
このカフェ、2度目だな。1度目は澁澤さんとの関係はあまり良くなかった。上から目線で偉そうで、タブレットばかりを眺めていたっけ。不思議なもんだとコーヒーを飲み、緩やかな笑みがこぼれ落ちる。
「なにか可笑しい?」
「いいえ、そのですね。クリスマスプレゼントのことを考えてました」
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