自称神様の戯れ

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「……じゃあ今日はここまで。課題出してない人は放課後までに出せよー。それ以降は受け取らないからなー」 俺はさっき迎えにきてくれた生徒がいる教室を出ると、真っ直ぐ職員室に向かうことにした。 ここの生徒は授業と休憩の切り替えに長けている。 とにかく授業中の集中力が凄い。 俺がサラッと言ったことに反応して質問しにくる生徒もいる。 寝てる人はいないし、俺も授業がしやすい。 何が言いたいかというと、今廊下は休み時間を満喫している生徒で溢れていた。 『生徒多すぎだろ』心の中で呟く。 この学園には普通科と英語科があり、1年生の場合はそれぞれ5クラスある。 1クラス42人くらいだから全体で420人。 俺は普通科の1年生のみ担当し、授業がない時は職員室で作業をする。 次の4時間目は授業がないので、職員室の自分の席でコーヒーを飲みながら仕事をすることにした。 「相良先生お疲れなようですね。あっ、僕クッキー焼いたんですよ。どうぞっ」 原田先生が俺の隣に座って、色とりどりのハート型クッキーが乗った皿を俺の机の上に乗せた。 「あっ、ありがとうございます…」 「相良先生、この中のどれかにハバネロ入りクッキーがありますから気をつけてくださいね」 「わーお。全然ありがたくなかった!」 クッキーを取ろうとした手を引っ込めると、原田先生はクッキーの乗った皿を俺の顔に近づけてきた。 「ほらっ、相良先生食べてくださいよ!」 「今の聞いて食べるとでも思ってるんですか?」 「えっ?もちろん食べてくれるんですよね?相良先生は食べ物を粗末にしたりしませんもんね」 「そう言われたら食べるしかないじゃないですか」 俺は思い切ってクッキーを1つ手に取り、口の中に放り込んだ。 ……美味しい。 「まぁ、ハバネロ入りクッキーは嘘ですけどね!」 「貴方何なのもう!」
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