1.ペパーミント

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「冗談じゃねーよ。真面目な質問。 だからさ~俺からキスするのと、お前から自主的にするのと、どっちがいいって聞いてんの。」 遊はじっと真人の目を見据え、同じ質問を繰り返す。 冗談を言ってる目ではない。 真人はクリッとしたアーモンド型の目を、これでもかと見開き、顔を真っ赤に染めると 「それっ! その二択おかしい。なんで、キスする前提で話してんだよ。 えっ何?遊、今日何か変なもん食った?お前大丈夫か?」 「ちーがうー。俺は真面目に聞いてんの。 ほら、真人、一つ選んで、どっち? ちなみに拒否権はありませーん,」 「…つっ!どっちって?なんで?」 「はいはい、口ごたえしない! 真人く~ん。質問にはちゃんと答えましょうね。 だからさ~どっちがいいの?」 「…うぇっ…(えっ?どっち? 自分からキスするとか、恥ずかし過ぎる~! くそっ!俺、経験ないし。 キスってどうやるんだっけ? えっ?えっ?自分から? 絶って~無理~)」 プチパニックに陥った真人。 フル回転で考えをめぐらせている中、ちらっと遊を見やると、目を細めて、真人を愉しそうに見つめている。 「(うぅっ、遊は経験あるんだろうな。 背高いし、かっこいいし。クラスの女子もキャーキャー言ってるし。 女の子の話とか聞いたことねーけど…)」
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