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さてさて、そんな心配されている白皇はと言うと………―
ブロロロロ……キュッ
山の中に建っている協会のような少しボロい宿舎のような建物の横に車が止まり、その車の運転席からは私服の上から白衣を着てる青年、白皇が降りてきた。
車の後ろにある荷物入れからトランクとアタッシュケースを取り出した白皇は門に向かって森の中を迷わず歩いた。
錆びた鉄で出来た扉の前に立った白皇は門越しにグランドを見たが、誰もいない。
「よいしょ…」
しゃがんだ白皇は門にかかってる南京錠の鍵を白衣の内側にしまっていた針で難なく開けた。
まぁ、ピッキングしたということは置いておくとしよう…。
キィィ…
と、今にも壊れそうな音を立てる扉を開けて白皇は中に入った瞬間
「動くなっ!」
「勝手に侵入したとみなしますよ!」
「大人しくなさぁい!」
と、左側の柱の影から二人の少年がモデルガンを白皇に向けて現れ、右側の柱の影からは少女が現れ木刀を構えた。
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