1章 地獄暗殺者と孤児院

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「大丈夫だよ。僕なんかより菊ばぁを心配しないとね。」 「アタシのことはいいんだよ。足も動かない、目も見えないただの老いぼれより、若い白ちゃん達を心配しないとねぇ」 「ダメだよ。というか、白ちゃんは止めてくれないかな?僕、これでも大人の歳なんだからさ」 「うふふ。いつまで経っても白ちゃんは白ちゃんよ。」 「そっか…」 白皇は車椅子の後ろに立つスミレを見ると 「スミレ、菊ばぁの調子は大丈夫そうかい?」 と聞いた。スミレは頷く。 「まだ、声は出せないか?」 と続けて聞くとスミレは顔色一つ変えずに頷く。 「そうか、治すつもりはあるのか?」 スミレは長い瞬きをすると首を傾げた。 「悩んでるな」 白皇が言うとスミレはまた頷く。 「なんだ。皆元気そうでよかったよ。」
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