1章 地獄暗殺者と孤児院

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やがて、ダンボールを二人で抱えて帰ってきた二人は白皇がいる建物の入口にダンボールを置く。 「お疲れ様。重かったでしょ?」 白皇はダンボールを閉じてるガムテープを剥がす。 「お、重くないしっ!」 「軽かったですよ」 といいつつ息を切らして座り込む二人。 白皇はダンボールの中からリンゴを二つ取り出すと 「はい。一仕事したからお礼だよ。ありがとう」 と言って二人に差し出した。 空と海は目を輝かしてリンゴを手に取ると 「ありがとう!」 「ありがとうございます!」 と笑った。 「ずるいー!百合もくれなきゃ嫌だぁ」 百合は白皇に抱き着いた。白皇は百合の頭を撫でて 「ちゃんとあるから大丈夫だよ。」 と百合にもリンゴをあげた。 百合は万歳をしてリンゴを取ると空と海と一緒に駆けていってしまった。
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