1章 地獄暗殺者と孤児院

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「白ちゃん。いつも悪いわねぇ」 菊がいうとスミレが後ろでペコリと頭を下げる。 「僕こそ…一ヶ月に来れて二回くらいしか帰ってこれないからさ、これくらい当たり前だよ」 「毎回毎回 お土産持ってこなくても皆、白ちゃんが来るだけで嬉しいんだから…」 「いいんだよ。ほら菊ばぁ」 白皇は菊にリンゴを握らせた。 「見えないんだから、菊ばぁは感じてね。」 「………うふふ、ありがとう」 菊は大切そうにリンゴを握った。 ドタドタドタドタドタドタ!! 空と海と百合が走っていった方向から沢山の足音が近づいてきた。 「白にぃ!!」 「おかえりー!」 「今日のお土産なにー?」 「白にぃだぁぁ!」 と子供達が走ってきた。
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