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「白ちゃん。いつも悪いわねぇ」
菊がいうとスミレが後ろでペコリと頭を下げる。
「僕こそ…一ヶ月に来れて二回くらいしか帰ってこれないからさ、これくらい当たり前だよ」
「毎回毎回 お土産持ってこなくても皆、白ちゃんが来るだけで嬉しいんだから…」
「いいんだよ。ほら菊ばぁ」
白皇は菊にリンゴを握らせた。
「見えないんだから、菊ばぁは感じてね。」
「………うふふ、ありがとう」
菊は大切そうにリンゴを握った。
ドタドタドタドタドタドタ!!
空と海と百合が走っていった方向から沢山の足音が近づいてきた。
「白にぃ!!」
「おかえりー!」
「今日のお土産なにー?」
「白にぃだぁぁ!」
と子供達が走ってきた。
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