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数日後、色白の男が満身創痍でクラブエイトに帰宅した。
出入り口でそのまま力尽きたマックは、ジャッキーの腕の中へと倒れ込む。
「ちょお、しくったわ」
ジャッキーはぐったりしたマックの身体に腕をまわし、骨が軋むほど強く抱きしめ、唇を寄せた。
「ちょっとちゃうわ、ボケ」
愛しい男に口づけられ、その温かさにマックはしばし陶然とする。
目を瞑るとそのまま魂が抜けてしまいそうだったので、ジャッキーのシャツの袖をぎゅっと握った。
落ち着く匂いのする胸に顔をうずめると、規則正しい心臓の音が聞こえた。
end
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