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マックが眠り始めてから二日が経とうとしていた。
氷嚢にせっせと氷を詰めているジャッキーにジョニーは話しかける。
「マック、どう?」
「わからん」
ジョニーは、待てども待てども手に入らない隣の鈍感な男を熱っぽく見つめた。
彼が甲斐甲斐しく尽くす最年長に分かりやすい嫉妬の感情を覚えたが、肝心な事はいつも聞けないままだ。
「何ブーたれとんねん、男前が台無しやでぇ!」
ジャッキーはジョニーの頬を氷で冷えた指で軽くつねり、氷嚢と手拭いを持って自室にわっさわっさと戻っていった。
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