犬にくわえさせろ

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* ジョニーを好ましく思っていない少年たちに引きずられるように連れてこられた焼却炉前には、医者だかなんだかわからない白衣の男がいた。「診てやる」と言われ、身体中を触られ、裸に剥かれた。 男は恐怖と寒さで震えだすジョニーの色素の薄い頬を撫で摩り、 「えらい別嬪さんやなぁ」 と欲情した目でジョニーの顔を見入りつつ、はち切れそうになった自分のものを引きずりだす。気味の悪いそれを自らしごく様子に、ジョニーは視線を外せなくなってしまった。 「お前のもそのうち、こんなになるで」 (いやや) 男の手の動きが速くなり、膨張し切った先から青臭い汁が飛んでジョニーの顔にかかった。 ジョニーの顔を濡らす涙と自らの精液をざらざらした手で手荒く拭い、男は息つく間もなくジョニーの足を抱え上げる。 いやや いやや いやや いやや いやや いやや いややぁああぁ 男の重たい身体がジョニーを押しつぶす。が、男は動かない。 痙攣する男の肩越しに、肩で息をした少年が目を血走らせて立ちつくしているのが見えた。
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