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「トッポ!ジョニー、風呂に連れてってくれ。ここは俺とマックで始末する。あと服な!お前のガチャガチャしたんでええから持ってきて」
「ガチャガチャはしとらんわ!」とジャッキーに返しつつ、トッポはジョニーを支えて焼却炉を後にした。
マックが仰臥する男を眺めて「こいつ、最近この辺でよう出るっちゅう医者のカッコウして子供にイタズラする異常者やん」と呟くと、「こんな短小包茎、犬にくわえさせとったらええねん」とジャッキーは怒りを露わにした。
「随分荒ぶっとるなぁ」
意外なほど興奮しているジャッキーの様子に、マックも動揺を隠せないでいた。
「あんたもそういう情報掴んどるんやったら、言うてくれんと!」
マックを睨みつけるジャッキーの大きな目はみるみる涙が溜まり、固く握りしめた拳はぶるぶると震えだした。
「守れるもんも、守られへんやん」
「…わかった」
マックはジャッキーの細い肩を抱き寄せて、ゆっくり髪を撫でた。
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