犬にくわえさせろ

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■ ジョニーが力なくため息をつくと、ジャッキーのツッコミが鋭く決まる。 「いたぁ…。___ジャッキー、こどもの家の時みたいにさぁ、一緒に風呂入らへん?」 「バスタブないやん」 「あ、そやった」 「こないだお前が温泉の素、買うてきたやろ?マックが『これどないすんねん』て言うてたで?」 「またマックの話…」 「なんて?」 「んーん。じゃあ、帰ったらなんか作って。俺今日めっちゃ頑張ったから腹減ったわぁ」 「おお、ええでぇ」 「んふ。約束な!」 ジョニーはジャッキーの小指に自分の小指を絡めた。 「これまた、可愛らしいことするなぁ~」 「ジャッキーには可愛らしさが足りひんねんて」 「ベンキョーになるわぁ~(笑)」 月が空に消える前に、あの思い出から旅立てるだろうか。 ジョニーは小指から伝わる温度を感じながら、ジャッキーに無邪気に微笑みかけた。 何もかも悟ったような顔で。 end
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