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「コバルトブルーの潮風、ときめいて。光のプリズム、シーサイド。
渚に揺れる横顔、洗いざらしの白いシャツに着替えた君はオー、ミステリアスガール、オー、サマーデイ、キスミープリーズ。
プールサイドの一夏の恋は蜃気楼」
「シーサイドちゃうんかいっ!」
エースのツッコミがホールに空しく響くが、興に入るガムには全く聞こえていない。
ホールを自在に駆け回りながら、追いかけるアーセナルに水をかけるような仕草をし、アーセナルはそれを懸命に避けながらガムを追いかける。
「あはははは」
「うふふふふ」
「ちゅかまえてごらーん」
「ちゅーかまーえたー」
アーセナルに後ろから抱きつかれたガムは「ちゅーかまえらーれたー!」と、とても幸せそうに降伏した。
そして二人の言葉遊びは尚も続く。
「恥骨」
「恥骨」
「ボクの恥骨」
「アナタの恥骨」
「恥骨ヨロシク」
「ハッとして!Good!」
見つめ合い、あどけない顔をして笑い合うガムとアーセナルの理解を越えた世界観に酔っ払い、エースは朦朧としながら「なんでトシちゃんやねん」とツッコんで意識を手放した。
「エース、オチたで」
ジョニーがぼそっと呟くも、二人の競演は続く。
「汗っかき汗っかき♪」
「まわしてまわしてまわし突き♪」
end
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