深く潜れ

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* 「原人か、お前は」 ジョニーが見つけた闇医者が“明日退院していい”と言ったと、暗い病室のベッドで横たわったまま報告するジャッキーに、マックは笑いながらそう返した。 「まだ激しい運動はアカンらしいけど」 「フットサル?」 「荒らしの途中やからな。ま、傷も完全に塞がってへんしぃ、しばらくはぁ、様子見たるわ」 「傷、見てええ?」 目線だけで了解の合図を送るジャッキーのかけ布団をはぎ、マックはジャッキーの服の合わせを開いた。 赤面してしまうほど綺麗な身体に、ひきつった笑いのような銃創を見つける。 「ヘッタクソに縫いやがって」 「これから誰んとこに嫁に行くわけちゃうし、かまへんよ」 カラカラと笑うジャッキーの傷を指でなぞったマックは「痛いか?」とだけ訊いた。 「あんたは、まだ苦しいん?」 ジャッキーはマックの質問に質問で返す。マックは少し間をおいて「苦しいよ」と答える。 「おたくと会ってから、ずっと苦しいまんまや」 マックの白い手がジャッキーの顎を掴み、弾力のある唇がジャッキーの唇に重なってきた。驚くこともなく、ジャッキーはその口づけを受けた。マックが一度唇を離すとジャッキーは顔を上げ、ぶつけるようにしてマックの唇に口づける。 「…マック」 掠れた声にマックの身体は熱くなる。 「お前が嫌なら、すぐに止めるから」
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