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「未来を…掴む為?」
留奈は空に手を伸ばし、拳を握る。
未来を掴むと言う事はどういう事なのかを噛み締めるかの様に。
「どうやら、少しは理解してくれたようだ。
後は……」
総司は、立ち上がると術式に向かい歩み出す。
けして、戦意の無い瞳で、術式前にたどり着くとその場に座り込み、両手をつき、頭を下げる。
俗に言う土下座である。
「すまなかった。
もはや、我々にはもう戦う意思はない。
どうか、その中からでてきてほしい。」
「……………。
わかった。
由奈君の治療も終わった所だ。
だが、安静にしなくてはいけない状況だと言う事は理解してほしい。」
「心得た。」
その言葉に応じ、術式が解かれていく。
「すまなかった。
由奈殿の容体は?」
「うむ。時期、目が覚めるだろう。
しかし、君の一存で戦いをやめて良いのか?」
「無論だ。
以前より、レヴァンティンの旦那に何かあった時は、この沖田総司が後を次ぐ事になっている。
そして、私がリーダーとなった今!
我々、レヴァンティン一家は、真戦組と名を変え、
ギルド『ログフォース』と同盟を結びたいと思う!
良いだろう?皆の衆!!」
ジョン戦から時には凍りつき、寒い思いをしながらも、静かに見守っていたレヴァンティン一家の面々は、互いに顔見合わせ話し合いだし、満場一致で喝采を上げた。
「総の旦那!!
俺たちはあんたについて行くぜ!!」
「ログフォースの一派になれんなら、俺たちも英雄の一味ってことだろう?
鼻が高いぜ!!!」
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