第1章 内なる心情と死神の葛藤

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「と言うことだ。 よろしく頼む。」 と総司は拓也に手を差し出す。 だが拓也は、慌てた様子でチラリと岩場で眠る由奈を見て言った。 「ま…まて!私のギルドじゃないんだ。 由奈に聞いて見ないとな。」 「いっ……良いんじゃない?」 「おぉ!?由奈殿!!!」 二人の会話を聞いていた由奈はゆっくりと体を起こし、辛そうな表情を浮かべ話に入ってきた。 「由奈君!」 「私もレヴァンティンの家系だし、ジョンは私の従兄だから… それに……」 由奈は、ゆっくりと振り向き、留奈を見ると安心した様な表情でクスリと笑う。 「あの子のあんな顔…見たことない… 総司さんは、私達に出来ないことをやってのけたのよ。 それでこの勝負はチャラでいいわ。」 留奈は、何時もの様な暗い顔をせず、歳相応の純粋無垢な少女の顔で由奈と総司を交互に見ている。 そして、由奈に問いかけた。 「………。おばさん… 総司お兄ちゃんとはもう戦う必要はないの?」 「うん。もう戦わなくていいの。 総司さんは仲間になったのだから。」 「………。そうか。 ホッとしたら何だか力が…… ……!? なっ!!なんだこれは…… 目から水が…… うぇっ!!しょっぱい……。」
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