第一章

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彼は、今の現状に少しであるが満足していた だって、好きな子と居れるのだから、孤独ではないから そんな、幸せは彼には合わない。すぐに壊れる 『聞いてよ慶太!!』 夜に澪が慶太にとても嬉しそうに電話をしてきた 『なしたんだ?』 『私、好きなあいつと付き合えることなったんだ!』 慶太は言葉の意味を理解できなかった、いや、理解することを拒絶した 『……慶太?』 『あぁ、悪い悪い!おめでとう!よかったな!』 『え、あ、うん』 『いや~びっくりしたぜ!お前なんかと付き合う奴居るとはね~』 『なんだと!!これでもモテんだからね!!』 『そうですかそうですか~。ま、末長くお幸せにな』 『ありがとね!それじゃまたね!』 電話が切れると同時に慶太は携帯の電源を切った そして、泣いた。声を殺して泣いた 好きな奴が幸せになるのは嬉しいこと、けどまた孤独になるのが悲しかった 一度でいいから素の自分を見せてみたらよかった そんな後悔に襲われて 彼は、泣き続けた
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