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彼は、今の現状に少しであるが満足していた
だって、好きな子と居れるのだから、孤独ではないから
そんな、幸せは彼には合わない。すぐに壊れる
『聞いてよ慶太!!』
夜に澪が慶太にとても嬉しそうに電話をしてきた
『なしたんだ?』
『私、好きなあいつと付き合えることなったんだ!』
慶太は言葉の意味を理解できなかった、いや、理解することを拒絶した
『……慶太?』
『あぁ、悪い悪い!おめでとう!よかったな!』
『え、あ、うん』
『いや~びっくりしたぜ!お前なんかと付き合う奴居るとはね~』
『なんだと!!これでもモテんだからね!!』
『そうですかそうですか~。ま、末長くお幸せにな』
『ありがとね!それじゃまたね!』
電話が切れると同時に慶太は携帯の電源を切った
そして、泣いた。声を殺して泣いた
好きな奴が幸せになるのは嬉しいこと、けどまた孤独になるのが悲しかった
一度でいいから素の自分を見せてみたらよかった
そんな後悔に襲われて
彼は、泣き続けた
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