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「おはよう」
俺はいつもと同じ様に自分クラス1年3組に入って行った。
「おぉ、しょーたいい所に来た」
声をかけてきたのは小学校から親友の真柴和樹だ。
和樹は俺の机に座り、北野 亮太と上杉 健太が周りを囲んでいた。
「まぁ、とりあえずどけ」
俺は和樹を立たせて荷物を置いた。
「どうしたんだ?」
俺は改めて和樹に聞く。
「昨日のIQテストって番組みたか?」
「あぁ、あの知能指数を測るって番組か?」
「そー、それ!んで亮太と健太も見たらしくて、どのくらいいけたかって話をしてたんだ。それでお前はどのくらい解けたんだ?」
「俺は自分で考えようとしたら中3の弟が160くらいまですぐに答え言ってて何も考えれなかったから、0問かな?」
俺は笑いながら言った。
「お前の弟すげーじゃん!」
健太が言った。
「和樹、足元にも及んでないな。ははは」
亮太は笑っていた。
「くそー、負けたぜ。俺は120まで解けたのによー」
和樹は悔しそうにしていた。
その後しょーもない話を5分くらいしてチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
一時間目は国語だ。
国語科の水尾 彰先生が入ってきた。
そして、いつも通りの挨拶があり、いつも通りの授業があった。
俺は眠かったので寝た。
席が窓際の後ろから二番目だったので寝ていても基本ばれなかった。
授業が始まって20分くらいした時に頭を起こした。
黒板には何も書かれておらず、先生が喋っていた。
俺は窓の外を見た。
あ~、体育かいいな~
そう思った。
ピカッ
急に外が見えなくなった。
いや、正確には明る過ぎて何も見えなかった。
しかし、それはほんの一瞬だけだった。
しかし、外で体育をしていたはずの人達が消えていた。
どうしたんだ?何が起こった?
俺はわけ分からなくなった。
ふと、前を見ると先までいたはずの先生が消え黒板に奇妙な事が書いてあった。
【今から10分後に転送が開始します。それまでに皆さんクジを引いていて下さい。大当たり1枚。当たり4枚。ハズレ30枚。大ハズレ5枚。】
こう書かれていた。
クラスは全員で40人だ。
クラス一人一回クジを引けるようだ。
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