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次の日、有志は
「生徒の皆さん、おはようございます。点呼の時間ですので、廊下に出て下さい」
と言うアナウンスで目が覚め、慌てて廊下に出る。
すると他の生徒も廊下に出て、自分の部屋のドアの前に立っていた。
それを確認するように警備兵が見渡していく。
警備兵の確認が終わった生徒から、中年女性が朝食のトレイを渡して行き、受け取った生徒は部屋に入って行く。
有志もトレイを受け取ると、いつアナウンスが流れるか分からない為、急いで朝食を食べた。
「お腹、少し痛くなったな」
急いで食事を済ませたせいか、お腹が痛くなった有志は魔力をコントロールし、腹痛を直す。
すると食器を廊下に出すように、アナウンスが流れ、有志はトレイを廊下に出すと、制服に着替えだした。
「生徒の皆さん、登校の時間です。廊下に出て、一列で登校して下さい」
登校の時間を知らせるアナウンスが流れ、有志は廊下に出ると、皆準備を済ませており、警備兵の合図で登校して行く。
まるで、騎士団の訓練のように統率された動きを常に要求されるこの学園に、有志は居心地の悪さを感じていた。
一列で仲良く登校すると皆無駄のない動きで自分の席に着席して行く。
有志も自分の席に座ると、黒板には1週間の時間割が張り出されていた。
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