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「では早速マスターには実験台になって頂きます。よろしくお願いします」
有志はマスターに頭を下げる。
するとマスターは
「まあ待ってくれ。私1人よりももっと実験台が居た方が効率の良い訓練になる」
と言って、部屋を出て行った。
しばらくすると4人の職員を連れて戻ってくる。
その中には有志達の実験台を2回も経験している、あの女性職員の姿もあった。
「またあの実験ですか……勘弁して下さいよ」
女性職員は、最早トラウマになりつつある実験に嫌気がさしている。
「そんな事言わないでくれ。また金は払うから。他のみんなも頼むよ」
どうやらマスターは自腹を払い買収して人員を確保してきたようだ。
他の職員はまだ実験未経験の為、大金が入るならと気楽な気持ちで来ているようで
「いいですよ。お金貰えるならいくらでも協力します」
と軽い口調で返事をしている。
その言葉を後に後悔することになるとも知らずに……。
「では皆さん。紙おむつは履いてますか?」
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