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有志は明るく元気に生贄……協力者に質問する。
「「「はい。履いてまーす」」」
有志の投げかけに、若い女性職員以外は元気な返事が返ってきた。
皆準備万端のようだ。
有志は協力者達を一列に並ばせ、1人目の肩から10センチ程離れた場所に手を構える。
そして魔力を流し込む為に集中を始めた。
すると有志の手の平から半透明の物が協力者の肩に流れ込んで行くのが見える。
そしてその瞬間
「うっ!」
と下痢魔法をかけられた協力者が苦しみだした。
とりあえずは成功のようだ。
「これぐらいなら、いつもマスターにやられているから平気だ」
協力者の職員はまだまだ余裕だと言わんばかりに、笑顔で言って来る。
心強い協力者だ。
しかし有志はこの半透明の魔力を見えなくする必要がある事に気づく。
そして二人目の協力者の肩に同じ距離で手を構え、今度は不可視の効力をつけ、魔力を流し込む。
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