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というアナウンスがあり、有志は残りの料理を無理やり詰め込むように食べると、食器を廊下に出した。
その時に廊下を見渡してみたが、廊下に仁王立ちしている警備兵と視線が合うと、思い切り睨まれたので、有志は慌ててドアを閉める。
「なんだ……この学園」
有志は1人愚痴をこぼすと、再びベッドに横になった。
「とりあえず、マリクさんの所に行くのはしばらく辞めとこう」
今みたいにアナウンスがいつ流れるか分からない為、部屋を無人に出来ないと考えた有志は、大人しく部屋で過ごす事にする。
ジルに貰った学園の見取り図とカラジュームの地図をぼんやり眺めながら、これからどうするるかを考えていた。
この日、アナウンスが流れたのは、あとは夕食の時だけだった。
有志はアナウンスが流れた時刻と内容を紙にメモし、この日は眠りにつくことにした。
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