波乱の学食(後半)

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「先輩、顔が赤いですよ!?熱があるんですか?」 「いや、大丈夫」 その時、反対側から裾を引っ張られた。 「秀ちゃん……ひどいよぉぉ~((T_T))」 「ごめんごめん」 「柚樹ごめんねって」 「はぁ?」 「柚樹ごめんねって言ってくれないと許さない」 しょうがない。サービスで耳元で囁いてやるか…。 会計の耳元に顔を近づけて… 「柚樹…ごめんな」 「~~~///」 決まった(。-∀-)+゚。 「秀ちゃん…」 「ん?」 振り向いたのが失敗だった。 「~~~!」 「んっ……」 キスをされた。 っ!離れたいんだけどっ!? そう思っても、頭を抱えこまれてるので逃げられない。 周りにいた奴等はこっちを見ていない。いや、見れない。 五十嵐君と圭介君は、浩樹に。音羽兄弟は、会長に。ワンコ書記は副会長に目隠しされていた。 「ふ……・・っん…ちょっ、やめっ……!」 「やめてあげない」 「はぁ!?ん~~!!」 やめろっ!舌を入れるな! 「かいっ…け・・い、やめっ…」 「秀ちゃん…好きだよ」 「いや、…お前はもう本気で嫌いだ」 俺はコップ片手に近くの流しに口を濯ぎに行った。 最悪だ…。本当に嫌いになった。前まではウザいくらいで、そこまで嫌ってはいなかったのに、今回ばかりは許せない。 「先輩……大丈夫ですか?」 「……圭介君」 「顔が青いですよ?」 「ん?大丈夫だよ」 「そう…ですか」 「心配してくれて、ありがとう」 「いえ…」 「速水」 「蓮見会長…今吉先輩……」 「さっきはバカな会計が失礼した」 「会計の東雲柚樹が失礼なこと…。恥をかかせてしまって、大変申し訳ありませんでした」 「もうその事は忘れます。だから、会計をもう近付けないで下さい」 「本当にすまなかった」 「すみませんでした」 そして暗いオーラのまま、教室に戻る。 「浩樹…俺、午後の授業サボるわ…」 「おー」 「あと、さっきはありがとな」 「ん?何が?」 「五十嵐君と圭介君を目隠ししてただろ?助かった」 「気にすんな。授業終わるまでには元に戻っとけよ!」 「あぁ、じゃ」
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