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俺は安堵の息を吐いた。
やれやれ、外野の俺達はとんだお邪魔虫になってしまっている。
ふと、榊さんの方へ目線を向けると俺の意図を読んだらしく、コクンと頷いた。
誤解はもう全部溶けたんだ、ここにいる必要はもうない。
これからの事は二人で解決してもらおう。
俺は掛け布団をめくり、眠っている優子を抱き上げた。
気を利かせた榊さんが近寄ってきて優子のバッグとコートを拾い上げ、先に出口へと足を運び、ドアを開けてくれて。
俺達はその部屋を後にした。
「田原様、お部屋をご用意しましょう。今夜はこのままこちらへご宿泊下さいませ。代金はもちろん私共が持ちます」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
春香さん、敦志さん、二人ともお幸せに……。
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