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「“後程ご連絡します”と玉置さんに言われたきり連絡はなく、おかしく思った私は数日後に勅使河原家に電話をいれて…… その時、榊さんから写真のことを聞かされ、耳を疑ったわ」
榊さんが目をぎゅっと瞑って俯いた。
申し訳ない気持ちでいっぱいなのだろう。
「敦志さんの会社にも電話をしたけど当然取り次いでもらえずで… 彼の携帯の番号も変えられてしまって、私にはどうする事もできなかった」
事の真相を知った敦志さんは言葉を失っている。
大切な人を守ってあげられなかった自分を恥じ、後悔の二文字が彼の肩に大きくのしかかっているのだろう。
「勅使河原家全員から突然手の平を返したような仕打ちを受け、絶望の淵に立たされた私は、命を絶つことも考えたわ。だけど… 何もかも無くした私だったけど、希望が一つだけ残りました。だから、今まで頑張って生きて来られたのです」
俺と敦志さんは不思議に思いながら春香さんの次の言葉を待っていると、榊さんが先に口にした。
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