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するりと解ける悠斗の腕に少し淋しさを感じながら、とりあえずリビングに通す。
「んで、どうした?何かあったのか?」
「あー、女の子にもう会わないって言われたんだわ」
「え?」
そんな事で落ち込んでるのか
「なんでかなー…」
今まで女の子の事で落ち込むことがなかったのに、その子は本命だったのか?
「お……ーーーひ…ーーなー…」
そうか、だから辛かったのか…
それで俺に抱きついたのか…
ギュッと眉を寄せて泣きたくなるのをこらえる。
やっぱ女の子じゃないとダメなんだな…
何て思ってると
「おい、柚月聞いてる?」
「え、あ、ごめん、どうした?」
「えー、や、もういいや。あー風呂借りていい?」
「え?何、泊まる気?」
「ダメなら帰るけど…」
淋しそうな顔をする悠斗に、振られたから1人が嫌なのかと思い、断れなかった。
「や、いいけど。何か服見てくるわ」
「ありがとな」
悠斗が風呂場に入ると、ふぅ、とため息をはく。
「本当に、望みないんだな…」
目をゴシゴシと拭い、悠斗のパジャマになりそうな服を探し脱衣所に置く。
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