第1章

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ソファーに座りながらボーッとしていると、いつの間にか悠斗が上がってきていた。 「ボーッとしてるけど、大丈夫か?」 「あ、おう。大丈夫」 少しの沈黙があり、悠斗が一歩こちらに寄ってくる。 悠斗が立っているため、上を向くと悠斗の顔が近付いてくる。 え、な、何… フッと軽く重なる唇に柚月は目を見開き思考が停止する。 ハッと意識が戻る頃にやっと出た言葉 「な、何してんだお前」 バクバクと音がして、今の出来事に声が上ずる。 顎に手を当て考える悠斗はこちらの話を聞いていないようで、もう一度問うと 「あ、お前なら行けるわ」 そんな言葉を吐くと同時に押し倒される。
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