9人が本棚に入れています
本棚に追加
ー…この前友達に「好き」って言われたんです。
友好的に言ったことは分かってるんです。でもその時のことが離れなくて…。友達が誰かと仲良くしてるのかと思ったり、デートしてるのかと思ったら凄い胸が苦しくて、これってやっぱ恋なんですかね?…ー
ボカして同性相手とは言わずに友達を強調して伝える。
沙織先輩はうーんと唸り
「やっぱりそれは恋だと思う。自分で分かってると思うんだけど、柚月君はその子とどうしたいのかな?付き合いたいの?」
そう言われてヒクリと喉がなる。
ー…悠斗が一番嫌がることだ
いえ…と一言呟き、どうしようもない恋心に眉間にシワを寄せて、ぎゅうぎゅうと締め付ける胸の痛みを逃す。
どうしようもないじゃないか、付き合うなんて無理なんだから
「柚月君?どうしたの?大丈夫?」
沙織先輩が心配そうにこちらを見ているので、大丈夫です、仕事に戻りますねと言い、社員食堂を出る。
最初のコメントを投稿しよう!