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「そりゃ、普段はみんな純粋にアウトドアを楽しんでると思うぞ?
だけど今回は相手が相手!!
希恋館女子大の女となんて、俺はどう頑張っても自力じゃコネクションを作れねぇ!」
「ま、確かにそうだわな。」
見た目はまるで、ホスト崩れの田舎ヤンキー。
匠海の性格は決して悪くはないのだが、その個性的すぎる見た目がまともな女を寄せ付けない。
「つうか柊哉はさぁ。
そこそこモテんのに、なんで毎回めんどくさがるの?
まさかお前、前に話してた初恋の女がどーこー言うんじゃないだろうな!?」
・・・やっぱりこいつにあの話をしたのがまずかったか。
後悔したところでもう遅い。
匠海の言っている事は半分図星で、俺は幼い頃の思い出をずっと忘れられずにいた。
「別にいいじゃん?
あんないい女はなかなかいない。
ま、思い出だから勝手に美化できんのかもしんねーけど・・・。」
本当にあの子は可愛かった。
だけど彼女は、今どこでどんな暮らしをしているのだろう・・・?
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