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ー放課後ー
西「…」
(トントン)
(少し顔を出し)
末「隆弘…」
西「ごめん…俺のせいで…」
末「お前は何もやってないだろ」
西「秀太も引きこもってた時、こんな感じだったの?」
末「まあ、一応…」
西「このまま、逃げちゃおうかな…」
末「弱音吐くなよ…それに「引きこもるのはよくない」って、お前が言ったんだろ」
西「だって、信じて欲しい人に信じてもらえないなんて辛いじゃん…」
末「やっぱり、まだ好き?」
西「当たり前だろ…俺は英里奈を嫌いにはなれない…」
末「…」
西「はぁ…。俺なんて、誰かを助ける資格なんて無いのかな…」
末「嘘でも言うなよ…隆弘が居なかったら今の俺はいないんだから!それに、そんなの隆弘らしくないよ…」
西「俺らしさって何だよ!!俺のこと何も知らないくせに偉そうなこと言うなよ!!」
末「ごめん…」
西「…ッ!!こっちこそ、ごめん…」
末「俺だって、大切な人が突然いなくなったら、自分でも自分のコントロールが利かなくなってつい逃げてしまう…」
西「…」
末「でも、逃げてた俺らを助けてくれたのは隆弘じゃん。そのまま逃げるなら逃げなよ…今度は俺らが助けるから」
西「どうやって?」
末「それはまだ分からないけど…。必ず助ける」
西「ありがとう…」
末「俺、カバン忘れてきちゃったから取りにいってくる!(退室)」
西「成長したな…。よし!俺も…」
(ガラガラ)
校「西島君」
西「校長先生…」
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