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「な、なな……何だよこれ……?」
あまりの光景に腰が抜けたのだ。
「……ぁぇ?」
そんな啓太に、木からぶら下げられた礼奈が気付いた。
「け、い……」
視線を下げ、下から自分を見上げる啓太の存在を確認すると、
「けいくぁぁぁぁぁああああ!!!!」
必死に啓太のほうへと指を伸ばしながら、口の中に通された枝によって不自由な口で、礼奈が啓太の名前を呼んだ。
「ひっ!? あ、礼……奈」
一瞬その声に驚き、身を竦ませた啓太だったが、
「礼奈……」
「けいくぁぁ、けいくぁぁ……」
例えどんな姿になっていようと、それがクラスメイトであり友人でもある礼奈の声なのだと理解すると、すぐに気を取り直し、礼奈に呼びかけた。
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