第九章 広がる狂気

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「ぎゃぁぁぁあああ!!!!」 木の幹は真っ赤に染まり、黒々とした、小さく千切れた皮や肉片にまみれていく。 「ひ、ひぃぃぃいいいい!!!!!!」 その光景は、木の上の礼奈からもしっかり見えていて、 「ああああああああああ!!!!!!」 「いやぁぁぁぁああああ!!!!!!」 啓太の苦痛の声と、礼奈の恐怖に怯えた声が混ざり合い、森の中に木霊する。 「ひぎぅ……ぁが」 ずちゅるる……  ずるる…… 繰り返すうち、抉れた肉片と生乾きの血液が幹の表面を覆い、表面をコーティングし始める。 すると、いくら啓太の股間を幹に擦り付けても、ただ幹の表面を肉と骨盤が滑りゆくだけで、抉れ方が次第に悪くなっていく。
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