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「ふぐっ」
ドサッ
怪物が手を離した。
「はがぁ……ぐぅ」
はぁ、はぁ、と放心状態で息を荒くして苦しむ啓太。
股間は、グズグズと摩り下ろしたトマトの様に崩れ、太ももの部分は肉が削れ、筋肉の繊維が露出している。
これでは最早逃げることも出来ない。
怪物はそんな啓太をしばらく見下ろすと、
「……え? いやぁぁぁあああ!!!!」
礼奈の方を見上げ、今度はそちらの方へと歩み寄り始めた。
そして礼奈の足を掴み、クイクイと軽く引くと、
「は、はらへ! はらへぇぇえええ!!!!」
メキメキッ、バキッ!
「あがぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!」
突然グッ、と力を込めて強く引き、突き刺さっていた枝ごと礼奈の体を地面に叩き付けた。
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