一章

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「里中先生。とりあえず氷室さんと炎城さんを止めましょう」 生徒達の話ではいまいち状況がつかめないので、張本人たちから話を聞くことにしたらしい。話を聞いていた先生は氷室と炎城晃止めるために晃一に声をかけた。 「はいはい。そうなると思いましたよ」 晃一はどっこらしょと言って、椅子から腰を上げた。何かトラブルがあったときは、若手で強い晃一がよくかりだされるのだ。 そのときになって、生徒たちはその場に朔也がいたことに気付いた。朔也を見つけた途端、全員が嫌な顔をする。 「何であいつがここにいるんだ?」 「そういえば里中先生に呼び出されたよね。どうせ何か問題でも起こしたんでしょ」 「それでも結局問題はもみ消すらしいよ。いいよね、1位様は・・」
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